返済口座と給与振込口座
住宅ローンの借り入れ後の返済口座については、当然のことながら借り入れをした金融機関の口座になります。口座を持っていなければ新たに作ることになります。また作った返済口座を給与の振込口座にする必要があります。したがって働いている会社から給与として振込みされる口座を住宅ローンの返済口座に変更しなければなりません。
※住宅ローンの借り入れをする金融機関が、給与が振込みされる口座と同じ金融機関であれば変更する必要はありません。そのまま給与振込口座を住宅ローンの返済口座として使用できます。
なぜ給与振込みと返済口座を同じにしなければならないのか? というと、
これは金融機関側は、毎月給与が振込みされているかのチェック(働いているかの確認)と、もし何かあった場合に、口座を凍結(入金は可能)させて、お金を引出すことができないようにし、振込みされた給与などから住宅ローンの返済に充当させるために、同じ口座にしておく必要があります。
例えば、
延滞がつづき住宅ローンの返済が5~6ヶ月ほど滞っている。(いわゆる延滞ではなく滞納)但し、給与振込みは毎月支払われているので働いてはいるのにもかかわらず延滞をしている。
この場合には、もちろんいきなり口座を凍結することはしませんので、金融機関から返済の催促状なり、担当者からの催促があり、それでも返済されない場合には、口座凍結の案内があり、一定期日後に、給与振込み口座を凍結させ、口座からお金を引出すことができないようにして、振込みされた給与および口座残高分から、住宅ローン返済(延滞分含む)へまわされることになります。
もし給与振込口座が他の金融機関だとすると給与振込み口座を凍結させることができないため、給与振込と住宅ローンの返済は、同じ口座にさせている金融機関がほとんどです。というより条件になっている事が多いです。よって条件がのめないなら住宅ローンの借り入れは通りません。ここは黙って『わかりました口座変更します』と言うしかありません。
※口座が凍結されると入金はできますが出金はできません。よって、光熱費とか自動引落しにしている支払い等々も出金できません。凍結されている間は一切のお金を引出すことができなくなります。
まとめ
返済口座と給与振込み口座を同一にさせる事についてもあまり公にしていません。各銀行のホームページを見ても返済口座の作成(開設)などは記載されていたりしますが、給与振込みの指定などは、ほとんど記載されていません。ですが実際に住宅ローンの借り入れの際や、もしくは審査が通った後に、当然のように給与振込みの指定の件は言ってきますので頭の片隅にでも入れておいて下さい。
最後に口座凍結については、凍結されないように延滞や滞納しないのが一番です。ただし、将来なにがおきるかわかりませんし、おきてからでは遅いので、一応、口座凍結の回避方法として載せておきます。(まとめでお話しすることではないですが・・・)
万が一がおきて、住宅ローンの返済の滞納が続きこのまま行けば口座が凍結されそうと感じた場合、使用している口座からの光熱費等々の自動引落し分を、まず別の金融機関の口座に移します。次に給与振込みも別の金融機関の口座に移してしまいます。こうすれば口座を凍結されてもとりあえずはお金は自由に使えます。 ・・ですが、住宅ローンの返済という根本的な事はかわりませんし、むしろ金融機関との関係が悪化するかも知れませんが、凍結に関しての回避方法になります。
ただし口座を移す場合、住宅ローンの借り入れをしている金融機関内の別口座ではダメです。口座が凍結される場合、その金融機関内のすべての口座が凍結されますので、必ず別の金融機関の口座に移すようにして下さい。