返済方法は元利均等返済と元金均等返済の2種類

スポンサーリンク

home_20

住宅ローンの返済方法について

住宅ローンの借り入れ後の返済方法は2種類あります。

元利均等返済』と『元金均等返済』のどちらかで返済することになります。

通常は、元利均等返済の返済方法が一般的です。

借入額・借入期間・金利が同じでも、返済方法によって、利息を含めた総返済額が変わってきますし、毎月の返済額も変わります。

返済方法としてどちらが得になるかは正直なところ決められません。

借り入れされる方の考え方や毎月の返済額がどれくらい可能なのかどうか等を考慮していかなければなりませんし、銀行によっては元利均等返済しか返済方法がない場合もあります。
また、借り入れ条件によって元金均等返済は無理となる場合もあります。

よって、返済方法については、それぞれの返済の特徴をお話し致します。
『なるほど~ 2種類の返済方法があるんだ』 という感じで見て下さい。

元利均等返済

元利金等返済の特徴としては、返済終了まで毎月の返済額が一定になります。

home_ganri

毎月の返済は一定ですが内訳として、元金部分と利息部分があり比率が変動していきます。
借り入れ当初は、利息が多く元金の返済が少ないのが特徴です。

よく言われるのが、毎月の返済が一定ですので管理し易いとされています。

元金均等返済

元金均等返済の特徴としては、字のごとく、毎月の元金返済が一定額です。

home_gankin

利息部分はローン残高に対して毎月の利息を支払うことになります。
毎月の返済額は、返済1回目が最も多く、2回目以降は減少していくのが特徴です。
また元金の残高が減っていくのが実感できます。

元利均等返済・元金均等返済 の比較

2種類の返済方法を借入額・借入期間・金利が同じ条件で比較してみます。

借入額  2500万円
借入期間  35年(返済回数420回)
金 利    1%

返済シュミレーション

元利均等返済 元金均等返済 差 額
総返済額 29,639,998円 29,385,417円 254,581円
(元金均等の方が多い)
毎月の返済額 70,571円
(毎月一定))
80,357円
(減少していく)
9,786円
(元利均等の方が少ない)


同じ条件で比較すると、総返済額は 元利均等返済>元金均等返済 となり元利均等返済の方が余分に利息を支払うことになります。
ただし、毎月の返済額を見ると、元利均等返済<元金均等返済 となり元利金等返済の方が毎月の返済は少なくて済みます。

元金均等返済からみた場合、総返済額も少なくで済みし、毎月の返済額も、1万円ぐらいしか変わりませんので、元金均等返済の方がメリットがありそうです。
また、元金も元利均等返済に比べて当初から一定で返済額が多いので、毎月毎月元金が減っていくのがわかります。
ちなみに、毎月の返済額は減っていきますので、元利均等返済の約7万円と同じになるには、約199回返済すると同じぐらいの返済額になります。(16年半後に追いつく)
最終的には約1万円ほど少ない毎月の返済になります。

元利均等返済からみた場合、返済総額は元金均等返済より多くなりますが、毎月の返済額は一定で、約1万円ほど少なくて済みます。同じ35年間返済するのであれば、多少返済総額(利息)が多くても毎月の返済額が少ないのであれば問題なしと考えられます。
ただし、元利均等返済は借入当初は利息の割合多い分、元金の返済が少ないためローン残高は減っていきません。(※私も借り換えをした時に、10年たってもローン残高が減っていない事にわかってはいるものの、がくぜんとした覚えがあります。銀行に利息だけたくさんとられてる・・・元金をもっと減らせ・・と)

あと毎月の返済に余力があるのであれば、案として元利均等返済で毎月の返済額を元金均等返済と同じ約8万とした場合どうなるか試算してみます。

借入額は同じ2500万円 金利1% 毎月の返済額が約8万円とした場合、借入期間は30年で、返済総額は2,894万7千円になります。元金均等返済との総返済額は約43万8千円 元利均等の方が少なくなります。これは、ひとつの案としてこういう考え方もありますよ というケースです。

まとめ

元利均等返済・元金均等返済の違いをお話しをしました。どちらも一長一短あります。

人によっては、返済総額が多いのはイヤ、利息の総額を最小減に押さえたいと考える人も多いと思いますし、元金を少しでも早く減らしたいと思う人もいます。

逆に返済総額はそうこだわらない、毎月の返済額を少しでも少なくしたい、その分、貯金をして使えるお金を増やしたいという人もいます。

結論として、いろんな考え方がありますので、2種類の返済方法の違いをまず把握し、返済計画の中で、ご家族、銀行の方とよく打ち合わせをすることをお勧めします。
(銀行によっては元利均等返済しか返済方法がない場合もあります)

※返済シュミレーション につきましては、E-LOAN(イー・ローン) ホームページの『住宅ローン 返済額シミュレーション』にて試算させて頂きました。

元利均等返済、元金均等返済、両方の返済方法に対応。また、返済期間分の月単位での返済予定表を表示できますので、返済額・返済方法等の比較検討するには最適な返済シュミレーション ページになります。

E-LOAN 様よりリンクのお許しを頂いておりますので、住宅ローンのシュミレーションをする際はご活用下さい。

クリック!⇒ 『 住宅ローン 返済額シミュレーション