連帯保証人・連帯債務者とは?

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【連帯保証人】

通常、住宅ローンの借り入れをする際、連帯保証人が必要になります。現在は、連帯保証人に代わって、銀行系列の保証会社が保証する形になっていますので、基本的には連帯保証人は要りません。

各銀行系列の保証会社が保証しますので連帯保証人は必要ありませんが、そのかわり保証会社に保証料を支払う必要があります。保証料は前払い一括で支払うか、融資金利に上乗(約0.2%前後)せして支払っていく形になります。
その他、下記の場合は保証会社が保証しても連帯保証人が必要になります。

「連帯保証人が必要となるケース」

1.合算収入した場合は、合算収入者の方
2.担保提供をされた方(例えば、親名義の土地に家を建てる場合、土地名義人の方)
3.その他、銀行より連帯保証人が必要と判断された場合
(借り入れ審査の結果、現状では融資が難しいが、保証力のある連帯保証人を付ければ融資できます。というケース)

上記の場合は連帯保証人を立てることになります。1・2は想定しているので問題ないかと思いますが、特に3の場合、審査にて現状では融資が難しいため、別に連帯保証人(保証力がある人)を立てください。と言われることがあります。今のままでは融資はむずかしいと判断された場合ですね。すぐに連帯保証人になる人が見つかればいいのですが、想定していない場合、すぐに保証人が見つからず、借り入れを断念する事になりかねます。ただこれは審査の結果によりますので、想定するのは難しいと思われますが、住宅ローンの計画を立てた時に、借り入れするのは難しい・微妙かなと思われたときは、万が一の事を考えて身内の方に打診されておく事も必要かも知れません。


連帯保証とは、主たる債務者(お金を借りた人)の保証人になるわけですが、自身が借り入れした訳ではないのに、主たる債務者と同じ借り入れをしたも同然の扱いになります。よって主たる債務者が返済を故意にかかわらず返済を拒んだ場合は、連帯保証人が返済しなければならない事になります。
債権者(お金を貸した人)が、連帯保証人のところに行き「貸したお金を返せ」と言ってきた場合、「先に借りた本人に返せと言って下さい」と話しをしても通用しません。

よくある話が芸能人の方が、知人の借金の連帯保証人になったあげく、知人は借金を踏み倒し逃げてしましい、かわりに連帯保証人が借金を背負わさられ返済をしたと言う話を、聞いたことがあると思います。

【連帯債務者】

連帯債務とは、借り入れをしたお金を一緒に返済することをいいます。
文字通り連帯した債務になりますので、借り入れ者と連帯債務者は、借り入れ額に対して同じ責任・債務を負うことになります。

先の『年収が低い!妻の収入合算できるの?』のところで少しお話しをしましたが、合算収入をした場合、連帯保証人となる場合と、連帯債務者になる場合があります。

「連帯債務者となるケース」

・取得する住宅(土地・建物)を共有名義とする場合
・ペアローンでの借り入れをした場合 → ペアローンについて
・合算収入し連帯保証人ではなく、連帯債務者とした場合

連帯債務は、購入した住宅の土地・建物の所有者の名義登記する際に深く関わってきます。

連帯債務者とした場合、住宅の登記を共有名義とし持分登記することになります。
持分登記するには、住宅の購入資金の割合によって登記をすることになります。

例えば、
3,000万円の住宅(土地・建物)を購入。資金内訳として住宅ローンの借り入れ(頭金含む)を、夫1,500万円、妻1,500万円の連帯債務者とした場合、お互いが1/2の資金を出していますので、土地・建物の名義の登記は、土地 夫1/2 妻1/2の持分登記、建物 夫1/2 妻1/2の持分登記の共有名義になります。

これを登記する時に、夫1/3 妻2/3 の持分登記をしてしまうと、夫から妻へ1/3分を贈与したことになり、贈与税が発生することになります。

連帯債務者として住宅ローンの借り入れをするのはよいのですが、持分登記する際にはきちっと資金割合に応じて登記されて下さい。雑にしてしまうと後で問題がおき、贈与税の問題や、登記の変更をしたりする事になりますので、余分に時間とお金がかかってしまいます。
また、持分登記によって住宅ローン控除にも関係してきますので慎重に対処して下さい。

連帯保証人になる場合の心構え

余談になりますが、住宅ローンにかぎらず、借入等の連帯保証人となる場合、安易に引き受けないようにされて下さい。これは、身内であっても同じです。知人・友だち・身内に限らず連帯保証人だけはならないように気を付けてください。
そんな、冷たい・水臭いと思われる方、助けてあげたいと思われ、連帯保証人を引き受けられるのであれば、心構えとして自分が借金を背負う・連帯保証した金額はあげる・返ってこない と思って引き受けられるようにして下さい。(小額でも返済時には利息が膨れ上がっていますので、連帯保証人を引き受けた場合は、主たる債務者の動向は常に確認されるように。それぐらい気を付けられて下さい。)
安易な引受けは、あなた自身が身の破滅に追い込まれます。私はそういう人を何十人もみてきていますので。・・お金は人の心を簡単に変えてしまう魔物・・・

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